これが某所で入手したマザーボードに付いていたRTC、DALLAS DS1287(互換の石)です。 電池切れなのかそれとも単に壊れているだけなのか、とにかく内容がびしばし吹っ飛んでくれるので解剖してみることにしました。 |
ひっくり返してみると、(どうやら出来合いのLSIに水晶やらリチウム電池を接続し、これらを)樹脂で固めたものにカバーがくっついているようです。 という訳で、早速これを剥いでみましょう。 |
これが剥いだものです。カバーを剥いでしまうと1番ピンを示す印が無くなってしまうので、剥ぐ前に予め裏面に印を付けておくことをお勧めします。 ここからが非常に大変で、目茶苦茶に固い樹脂をごりごり削らなければなりません。とりあえず、万力でしっかり固定して彫刻刀で削りましたが…作業が終わった時は彫刻刀がボロボロになってしまいました(T_T) 写真では、DALLASのピンが曲がってしまわないようにICソケットに差した状態で撮影しています。 |
表面を1〜2mm削ると、リチウム電池の−極が見えてきます。とりあえず、ターゲットは見つかったのでこれを掘り出してみましょう。 リチウム電池の左下に光る点が見えますが、これは水晶か何か…とにかく電池以外の部品だと思われますので、この部分を避けて削ります。 |
ごりごりごりごりして、えいやあとリチウム電池を掘り出しました。リチウム電池はPanasonic製のCR1632という、3Vの物が載っていました。 DALLASのDS1287(とその互換品)は、BENCHMARQのbq3285pを使用したモジュールなのでしょうか… |
リチウム電池を取り出した後のモジュールを横(奥が1〜12番ピン、手前が13〜24番ピン)から見た図です。 16番ピンの辺りにリチウム電池の−極が、20番ピンの辺りに+極があります。 電池はかなり深い所に埋まっていますので、電池を外付けするような改造をするのであればこちら側の樹脂を削って上手く細工すれば良さそうです。 |