RISC OSが動くマシンを購入してみよう

あまりこういうのを買おうという物好きな人はいないとは思うんですが、メモとして残しておきます。

購入する前に必要な物

お約束なんですが、一応書いておきます。

英語力
あまりにも返事が来なくて国際電話をかけて「まだかー」とやるようなケースは多分稀だと思いますが(自分はやった)、e-mailやFAXで「これ欲しいんだけど送料いくら?」とか「これってどんなメモリ載るの?」等の質問をするのに必要です。
また、英国出身のマシンである以上、説明書からOS、情報源となるweb siteまで全て英語で書かれていますので、それなりの覚悟は必要です。でもまあ、辞書片手でもなんとかなるんじゃないかな、多分…
財力
これを書いている現在、£1=\180はする筈です。当然ですが、£500=\90,000、£1,000=\180,000です…物の価値っていうのは人によって異なるので、これが高いか安いかについては書きません。PC/ATに比べれば確かに高いでしょうが、高いと思うならばPC/ATを買えば良いだけの話。
忍耐力
これは自分だけかもしれませんが、日本国←→英国間は通信回線があまりよろしくないのか、しょっちゅうe-mailがlostしてくれます。で、FAXやら国際電話やらも併用して、物が届いたのはorder formを出して25日後。注文して明日届くような代物では決してないのです。
責任能力
今のところ、日本国内にはRISC OSが動くマシンを扱っている業者は無いに等しい状態です(昔はあったようですが、現在は不明)。という訳で、個人で輸入せざるを得ないのが現状なのですが…当然、トラブルが発生した場合は自分で処理することが基本になります。
このweb pageを見てRiscPCやRiscStation等を買ってみよう、遊んでみようと思うのは結構なことですが、購入時に運悪くトラブルに巻き込まれても、その責任を俺に押しつけるのだけは止めて下さい。購入するもしないも、決断して実行するのはこのweb pageを読んでいる貴方ですし、責任を取るのも貴方です。

かなりキツ目に書いてますが、RiscPCで遊んでみようと本気で思っている人間だったら多分誰でも持っている物だと思うので、それ程気にしなくても大丈夫だと思います。

RISC OSが動くマシンにはどんなのがあるのか

これは現在入手可能と思われるRISC OSマシンを見て下さい。手堅く(Kinetic)RiscPCやA7000を選ぶか、チープにRiscStationを選ぶか、Omegaで冒険してみるかは貴方次第。ただし、多少値が張ってもCD-ROMとHDDが内蔵されているものを選びましょう(もちろん、まっさらなHDDをRISC OS用にフォーマットしてRISC OS用のCD-ROMドライバを突っ込み、!Bootを書き込める自信があるなら無くても構いませんが…)

値段に関しては、製造元のweb pageを見るのが確実です。また、注文を出す際も、基本的には製造元に対して直接order formを送ることになります(RiscStationの場合はCTA Directから買うことになるそうですが)。価格の目安は、RiscStationやA7000は£500、RiscPCやOmegaは£1,000位でしょうか。もちろん、オプションを購入する場合にはその価格も加えられますし、これらに送料や関税もかかるので注意が必要です。

参考になるかどうかは分かりませんが、自分が購入した時にかかった費用は次の通りです(単位は£)。

Kinetic 300MHz Risc PC Ek935.32
Ethernet card RPC/A7k (RJ45)94.00
(Goods total, ex.VAT)1029.32
Carriage Charge185.00
(Total)1214.32

品物はFedExで送られて来ました。関税は\10,600かかりましたが、FedExの場合は関税をカード払いか銀行口座振込かが選べるようです(カード払いの場合、電話口でカード番号を言わなきゃいけないので気にする人は銀行口座に振り込んだ方が良いかもね)。貨物の追跡についてはこんな感じ。事実を記すって意味で、大目に見てほしい>FedEx

カードの支払いがやって来ました。£1=\176.828で、\214,725です。思っていた程高くなくて、一安心です。(27-Nov-2001)

Kinetic RiscPCで、買っておきたい周辺機器やオプション

基本的に、FDD/HDD/CD-ROM/メモリに関してはPC/ATと同じ物を使っているので壊してしまった場合や増設したい場合でも何とかなるかと思います。ただ、(Kinetic)RiscPCの場合これ以外の物は専用品となるため、日本での入手は難しくなります。とりあえず、RiscPC本体と一緒に購入した方が良さそうなものをいくつか書いてみます。

ネットワークカード
PC/ATの場合、大抵のパソコン屋さんでRealtekのRTL8139辺りが載った100BASE-TX物が\980程度で売られていますが…上の例にもあるように、RiscPC用のネットワークカードは10BASE-Tの物で£95はします(中古だとかなり安い値段で出ていると聞きますが)。後から追加購入するのも良いのですが、「ぶろーどばんど」なこの御時世、一緒に買っておいた方が何かと便利かと思いますし、逆に無いと辛い場面の方が多い筈です。
予備のマウス、もしくはPS/2変換アダプタ
RiscPCの場合、キーボードはPS/2に準拠した英国仕様の物ですが、マウスに関してはRiscPC独自のバスを使用しています。よって、マウスを壊した場合、日本国内では致命的な事態になることは容易に想像できるかと思います。転ばぬ先の杖として、予備のマウスを一緒にオーダーするか、Stuart Tyrrell DevelopmentsのPS2Mouse(+/Mini)を購入すると良いでしょう。
2slot backplane(拡張インターフェース用バックプレーンボード)
Kinetic RiscPCを普通に買った場合、本体の後面には2枚分の拡張カードが入るような口が付いています。ですが、蓋を開けてみると拡張カードとマザーボードの橋渡しを行う基板(バックプレーンボード)が付いていません。実は、RiscPCのケースはFDDやCD-ROMが載っている部分(middle layer)を重箱のように積み上げて増やすことができ、これによって装着可能な拡張カードもある程度増やすことができるようなのです。
という訳で、2枚だけ拡張カードが使えれば良いという人はこのバックプレーンボードも併せてオーダーしておくと面倒が無いかもしれません(一応、本体に付いていないことを確認しておいた方が良いでしょう)。お値段は£29だそうです。

他、気付いた点に関しては順次追加していきます。

uaa@woodstream.gr.jp 27-Nov-2001