RISC OS 3 で DOS に限らず各種 ImageFS ファイルシステムを扱う場合、ディスクの内容は一つの大きなファイルとして扱われます。また、 ADFS はこのファイルに対して write-back キャッシュ(訳者注:原文は write-behind buffering となっている)を効かせてしまいます。(詳細は ADFSBuffers の項を見てください。) 要するに、 DOS のディスクを操作する場合はディスク全体を一つのファイルとし、それをオープンして扱っているということです。
しかしファイルがオープンしたままになっている場合、マシンに対して指示が出されるまでキャッシュされた内容がディスクに書き出されることはないのです。 つまり、 ADFS フォーマットでないディスクを抜く場合は必ず unmount (訳者注:原文は dismount となっている)を行う必要があるということです。 ADFS フォーマットのディスクの場合、ファイルがオープンになったままという状況はそれほどないために神経質になる必要はないものの、フロッピーディスクを抜く時に unmount するようにした方が良いのは確かです。
各種 patch module や、 official Acorn OS extension およびそれに類するものは Acorn の FTP サイトから入手することができます。 また、 Acorn のディーラーもこれらのコピーを持っていますので、ここから入手するのが良いでしょう。 (もしディーラーから入手できなくても FTP サイトから入手できますし、ここなら最新のものが入手できます。)
また、私は最新の module に関する情報を集めた一覧表(ダウンロードできる場所へのリンク付き)を作っているところです。
この一覧はオンラインで、 http://www.vigay.com/riscos/mods.html から見ることができます。
Acorn は File-type の再割り当てを行いました(訳者注:File-type とは、 BTRON で言うところのアプリケーション ID に相当する物だと思われます…データとアプリケーションを対応させるためのマジックナンバ、と言えば良いのでしょうか)。新しい割り当ては次の通りです :-
企業が使用する領域 (Non-user area) &E00-&FFF Acorn &B00-&DFF 商用ソフトウェア &A00-&AFF Acornsoft もしくはそれ以外の商用ソフトウェア &400-&9FF 商用ソフトウェア ユーザーが使用する領域 (User area) &100-&3FF 非商用ソフトウェア(例:Public Domainな物) &000-&0FF 個人目的で使用(広く一般的に配布しない物)
user area の 75% が、 Acorn によって割り当てられた Public domain もしくはシェアウェアです。 もし、作ったソフトウェアを一般公開する場合は、これらと衝突しないように filetype を割り当ててもらわなければなりません。
Acorn は filetype の一覧表を公開することができません。なぜなら、この中にはまだ発売することが明らかになっていない製品も含まれているからです。 Acorn が一覧表を公開するということはこれらの秘密を漏洩することになりますし、秘密にしなければならない部分を取り除いた一覧を作成するのは手間がかかりすぎます。
しかし、全く入手できないという訳ではありません。 Denis Howe が(非公式ですが) filetype の一覧表を作成しています。 これは http://wombat.doc.ic.ac.uk/acorn/doc/filetypes から入手することができ、その割り当てられた filetype が公式の物なのか、それとも de facto なものか、そしてそれが何のソフトウェアで使用されている物かを知ることができます。 公式な「 Acorn の」 filetype が必要な場合、 filetype 割り当ての権限を持っている Pineapple Software に相談してみて下さい。
今のところありません。 かつて実験的に ARM を動かしていた頃に、 Acorn 社内で使用するためのコンパイラとして存在していました。 しかしこのコンパイラは非常に不安定でバグが多かったために販売することはできず、サポートの行き届く範囲(社内)でのみ使用された物です。 また、 Olivetti が Acorn に投資したことで、このコンパイラは Acorn の元を離れてしまいました。
いくつかの企業が Archimedes 用に Modula 2 コンパイラーを作ることを表明しているものの、まだ実現していないようです。
この質問に関する答えは Gavin Wraith (gavin@wraith.u-net.com) によるものです。 更新や修正、その他のコメントがある場合はそちらに送って下さい。
April 2000
これは、 Acorn Risc OS コンピューターで使用できるフリーなプログラミング言語とプログラム関係のツールに関する(必要な部分だけ抜きだした)一覧です。 ここに書かれているものには public domain なものとそうでないものが含まれています。 また、ここに書かれている入手先以外にも数多くのサイトから入手することができます。 間違いの修正、追加に関するコメントは歓迎します。 なお、Hensa は次の ftp サイトにもミラーされています。
ftp://ftp.doc.ic.ac.uk/computing/systems/archimedes/collections/hensa/riscos
gavin@wraith.u-net.com
訳者注: 現在、 hensa は UK Mirror Service (http://www.mirror.ac.uk/) になっており、 Acorn 関連のデータは ftp://ftp.mirror.ac.uk/sites/ftp.acorn.co.uk/pub/ や ftp://ftp.mirror.ac.uk/collections/hensa-micros/local/riscos/から入手できるようです。
ADA bytecode interpreter
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/c/c052.
ADA GNAT 3.01 compiler
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/e/e095.
ALGOL 68S
from ftp://ftp.cs.man.ac.uk/pub/chl/A68S
AWK - Aho, Weinberger and Kernighan's text-processing language.
Gawk 3.0.3 (GNU awk) from http://www.inter.nl.net/users/J.Kortink/
Gawk 3.0.4 (GNU awk) from http://www.wraith.u-net.com/soft.html
Mawk 1.3.3 (Michael Brennan's awk) from http://www.wraith.u-net.com/soft.html
CHARM
from David Pilling
ICON 9.1
By ftp from ftp:cs.arizona.edu. or ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/e/e116.
G77 0.5.19 GNU FORTRAN
from ftp://ftp.sp.ph.ic.ac.uk/pub/tsh/fortran.zip.
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/e/e167.
GCC GCC 2.7.2 GNU C, C++, Objective C Compiler, release 1.0.7
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/b/b013.
LUA 3.2 - prize-winning extension language
from http://www.cl.cam.ac.uk/users/rrt1001/
OBERON POT 1.33 (Portable Oberon Translator)
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/d/d132.
PASCAL PC 4.09 Norcroft DDE Compiler
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/a/a122.
PASCAL GPC 1.0.2 - Gnu Pascal Compiler
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/e/e168.
PERL 5.01
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/a/a049.
PYTHON 1.42b
from ftp://ftp.infc.ulst.ac.uk/pub/users/chris
RLAB 1.25
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/e/e022.
TCL 7.4
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/e/e057.
ARMBOB 2.1
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/b/b178.
GC++ GNU C++ 2.7.2
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/b/b013.
GNUST 1.1.1 Smalltalk-80
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/c/c045.
GRS
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/b/b062.
LITTLEST 0.0 Little Smalltalk
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/a/a102.
OBJECTIVE C GNU 2.7.2
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/b/b013.
SATHER ISCI Sather 1.1
Mail to Peter Naulls
SQUEAK Smalltalk 1.18
from http://sumeru.stanford.edu/tim/pooters/squeak.html
BIBPROLOG 3.30
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/d/d005.
GOFER 2.30a (GoOd For Equational Reasoning)
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/a/a262. See comp.lang.functional FAQ.
HOPE 4.02a
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/a/a139.
HUGS 98 - latest version of Haskell Users Gofer System
from http://shiell.cjb.net/files/hugs98-src-riscos.zip
HUGS 1.3 (Haskell Users Gofer System)
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/d/d041. See comp.lang.functional FAQ.
HU-PROLOG 1.62 Humboldt University Prolog
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/e/e062
MOSML 1.42 - Moscow ML
port by Andrew Hunter from http://www.geocities.com/~cfsfcpage/
OCAML 2.00 - Objective CAML
port by David Fletcher from http://www.dcs.ed.ac.uk/home/djf/ocaml/
SML 4.0.01 Edinburgh Interpreter
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/a/a216.
AFORTH 0.70
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/a/a293.
FORTHMACS 3.1
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/c/c073.
TILEFORTH 2.1 Portable C implementation
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/a/a111.
WIMPFORTH 1.0
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/e/e096.
CLISP 01.01 Common Lisp
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/c/c189.
FOOLSLISP 1.3
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/c/c162.
GNU SCHEME
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/b/b105.
SIOD 2.90 (Scheme In One Defun)
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/a/a275. Also see George Carrette's site.
XLISP 1.60
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/a/a103.
XLISP+
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/b/b076.
AOFLIB 0.07 create AOF files with the Basic Assembler.
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/e/e108.
AS 1.26b
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/a/a132.
ASM 2.01
from Plasma Sphere BBS (tel.+44 1925 757920/1)
EXTASM 1.00
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/b/b120
TLA 0.2a (The Last Assembler)
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/a/a119.
ADDFILE 0.05
from Plasma Sphere BBS (tel.+44 1925 757920/1). Embed data in AOF files.
DECAOFB 1.00 - decode AOF files.
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/d/d038.
DISASMAOF 1.31
from Archinet BBS (+44 1233 665918)- disassemble AOF file to Objasm source.
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/b/b154
DRLINK 0.28 Linker
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/b/b071 and
from Plasma Sphere BBS (tel.+44 1925 757920/1).
MAKEALF 1.03 - tools for Chunk files.
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/d/d039.
J 6.2 (APL-like language)
from ftp://micros.hensa.ac.uk/micros/arch/riscos/a/a165.
これは、 RISC OS 3.5 の Wimp module に潜むバグによるものです。 アイコンにアウトラインフォントを使用し、 validation string が R5 もしくは R6 (slabbed icon) になっているアプリケーションがこのバグの引き金となり、デスクトップのフォントをシステムフォントに戻してしまうのです。 これを解決するための、ユーザーのレベルに応じた方法が2つあります。
一番簡単な方法(template editor に関する知識が無い人向けの方法です)は、そのアプリケーションの作者にこの問題が起こっていることを伝え、直してくれるようお願いすることです。 Template editor に関する知識がある人であれば、 slabbed な状態のアイコンがアウトラインフォントを使用しないよう、アプリケーションの template を書き換えてしまえば良いのです。
ChangeFSI の Version 1.13S では RISC OS 3.6 に含まれる JPEG 支援機能を使用しています。 しかしこのプログラムは、 OS の支援機能が使用できなかった場合の処理が「いまいち」なのです。 だから、RISC OS 3.6 よりも古い OS でこのソフトウェアを動かした場合に、真っ白なウィンドウが表示されてしまうという訳です。
このような症状が起こる場合で CangeFSI を使うには、メインメニューで JPEG Output ではなく Sprite Output を選択するようにして下さい。 この状態にしてから画像を読み込むか、現在読み込まれている画像に何か処理を行うことで、画像が表示されるようになります。 JPEG Output オプションがグレーで表示されない(訳者注:そのメニューが選択できてしまう)のは、画面に表示することができなかったとしても処理したファイルを JPEG 形式で保存することができるからです。
この症状が起こっていて、 RISC OS 3.5 を使用している人は、 Acorn の FTP サイトにある module を使用してください。
ftp://ftp.acorn.com/pub/riscos/releases/spriteextend.arc
これを Boot.PreDesk に組み込むことで使用できるようになります。
この質問に答えることは簡単でもあり、また難しくもあります。 このエラーが起こる原因は分からないものの、どこかで何らかのエラーが起こっているために発生します。 しかし、エラーメッセージを表示しようとしてもRISC OS 内に潜んだバグによって、上のようなメッセージが表示されてしまうのです。 エラーメッセージを表示する裏では次のようなことが行われています :-
困ったことに、 hi-res toolsprite の読み込み時に、 original error block (エラー番号とそれに対応するメッセージを格納した領域)のあるバッファを上書きしてしまうのです。 この上書きされる領域が 'WindowManager:Sprites22' という、 hi-res toolsprite が存在すべきパスを示す文字列であるためにこのようなメッセージになるという訳です。
このエラーは RISC OS 3.60 では修正され、おそらくそれ以降のバージョンでも直っているはずです。 (情報をお寄せくださった Alan Glover さんに感謝します。) また、このエラーは読み込まれる DrawFile module のバージョンがおかしい場合にも発生します。 もしこのエラーメッセージが表示された場合は、ハードディスク内にある全ての module を探し、それらのバージョンが最新のものに揃っているかどうかを確認してみると良いでしょう。
現在、多少はある、と言ったところでしょうか。 NCOS 用の Real Audio プレーヤーはありますが、浮動小数点コプロセッサの使用を前提としているためにほとんどの RISC OS マシンでは使い物になりません。 StrongARM を使用したマシン向けの、整数演算を使用したバージョンが Warm Silence Software によって作られましたが、ライセンスの問題によって一般には公開されていません。
しかし Kira Brown と Justin Fletcher の手によって、 Amiga 用の Real Audio プレーヤーが RISC OS に移植されました。最新版は http://www.neutralino.demon.co.uk/ からダウンロードすることができます。
ただし、現在のバージョンでは「ストリーム」形式の RealAudio や、新しいタイプの RealAudio ファイルを再生することはできません。
ストリーム形式の MP3 を再生するプログラムが http://www.kiwisoft.co.uk/software/mp3radio.shtml から入手可能です(訳者注:このweb pageは既に存在しないんですけど…)。これを使用することで、 SHOUTcast audio streaming protocol を使用したインターネットラジオを聴くことができるようになります。