ここでは簡単に答えるだけに留めておきます。 もし、この FAQ で分からない場合は the Acorn Emulation Page を見ると良いでしょう。 URL は次のとおりです :-
http://www.cybervillage.co.uk/acorn/emulation/
PC :- Archimedes は DOS のディスクを扱うことができます(720k のみですが、 A5000 以降の機種では 1.44M のフロッピーにも対応しています)。 RISC OS 3 ではこの機能が内蔵されていますが、 RISC OS 2 以前では public domain なユーティリティーを使用する必要があります。 多くの PC ソフトウェアを動かすことのできる PC エミュレーター(ソフトウェア)が 2 種類ありますが、 数え方によっては 3 種類とも言えるかもしれません。 80x86 プロセッサを載せた PC card もあります(プロセッサ以外の部分は Archimedes のディスクと video を使用します)。 どのエミュレーターもマルチタスクで動作します(そして、 public domain ではありません)。 RiscPC では、 486 の載ったカードを載せることで PC を完全にエミュレートすることができます。
Unix :- Public domain である UnixLib を使うことで、 Unix のソフトウェアを移植することができます(そして、それを使って実際に移植されたものが多々あります)。 gcc のような、メモリを大量に使用するアプリケーションは !Virtual (これも Public domain です)を使用して動かすことが可能です。 Unix のソフトウェアをどうしても動かしたい場合には、 RISCiX (今となっては中古でしか入手できません)や the Acorn flavour of Unix (A540 やそれ以前のマシンに向いています)を購入するか、 linux (32bit の Acorn で動くでしょう)もしくは RiscBSD (RiscPC 用です)を使うのが良いでしょう。
Mac :- HFS フォーマットのディスク、それに加えてハードディスクと CDROM を読むことができる商用ソフトウェアがあります。 フロッピーディスクは high density disc (1.44MB) に対応しており、 double density (720k) のものは一部しか対応していません。 このソフトは、 constant angular velocity(角速度一定)で記録されたディスクは読むことができますが、ドライブの回転数を変化させる必要がある constant linear velocity(線速度一定)で記録されたものには対応していないのです。 ほとんどの Macintosh では double density disc を CLV でフォーマットしますが、 CAV でフォーマットするためのソフトもあり、これを使用してフォーマットしたディスクなら Acorn のソフトウェアを使用して読むことができる筈です。 CAV フォーマットの double density disc が必要なら Acorn でフォーマットするのが手っ取り早く、またこのディスクは Macintosh でも使用することができます。 最近の Macintosh では Acorn のように PC フォーマットのディスクの読み書きを行えるため、これを使用してデータ交換を行うこともできます。 Acorn 上で動く Mac エミュレーターはありませんが、 RiscPC に PC カードが載っていれば Executor 2.0 を動かすことで PC のエミュレーション上で Mac をエミュレートすることができます。 しかし、この方法はかなり遅くなります。
RISC OS から Apple Mac のディスクを読み書きそしてフォーマットできるシェアウェア、 ExMac が http://www.ehorizon.demon.co.uk/down.htm から入手できます。
Atari ST :- PC のフロッピーのように、 Archimedes は ST-format のフロッピーを読み書き、そしてフォーマットすることができます。 現在、 STem という Atari エミュレーターが開発されています。
Amiga :- Amiga のディスクフォーマットはちょっと変わっていて、他のマシンで読むのはあまり簡単ではありません。 よって、今のところ Amiga フォーマットのディスクを読むプログラムはありません。 しかし、 Amiga は PC や Macintosh フォーマットのディスクを読めるので、これらのメディアを介してデータを交換すれば良いでしょう。 Amiga のエミュレーターには Unix Amiga Emulator を移植したものがありますが、 CPU を酷使するので StrongARM 搭載機が必須でしょう。
Spectrum :- このマシンのエミュレーターは存在します。また、 Sinclair の copyright を持つ Amstrad はエミュレーターの動作に必要な ROM イメージの配布を許可しています。
Apple][ :- エミュレーターがあるものの、 Spectrum のエミュレーターと同じように ROM イメージが必要です。 このマシンの ROM イメージは、私が知る限りでは配布が認められていないため、 ROM イメージを取り出すための実機が必要になります。
BBC B :- Acorn によって作られた、 6502Host を含んでいるエミュレーターがあります。 このエミュレーターはかなり良い出来で、高いレベルの互換性を持っています。 Question 8.3 も見て下さい。販売されている2種類のエミュレーターについて書いてあります。 また、新しい Acorn のマシンで BBC B フォーマットのフロッピーディスクを読み込むためのソフトがたくさん作られています。
GameBoy :- エミュレーターが存在し、ほとんどの snapshot (訳者注:カートリッジから吸い出した ROM イメージだと思われる)を読み込んで使用することができます。 音もきちんとエミュレートします。 Snapshot はインターネット上で入手することができ、また検索エンジンで探せばダウンロードできるサイトを簡単に見つけられると思います。
Amstrad CPC :- このマシンのエミュレーターは存在し、また Amstrad & Locomotive Software によってエミュレーターが必要とする ROM イメージの配布が認められています。
一言で言えば、あります。
Macintosh :- A BBC BASIC 環境が何年か前に商用ソフトウェアとして発売されていました。機能としては、 OS_Bytes の限定的なサブセットを持ち、 BBC Model B との互換性も多少あったようです。
IBM 互換機 :- 私が知る限りでは、 BBC Basic はもう手には入らないはずです - 読者が他のものを知っている場合は別ですが。 A version の BBC BASIC はこの機種上に存在していました。 古いものでは BASIC editor が内蔵され、 OS_Byte を限定的ですがサポートし、いくつかの OSCLI コマンドと CGA に対応していました。 ここから入手することができました :-
M-Tec Computer Services, The Market Place, REEPHAM, Norfolk, NR10 4JJ, United Kingdom. Tel. (+44) 1603 870620 Fax. (+44) 1603 870436
動作しません。 しかし、パッチを使えばこのエミュレータはそこそこ動くようになります。 困ったことに、このパッチを使っても break key を使うことができません。 しかし、 Scroll Lock key を押してエミュレータをリセットするという方法で代用できると思います。 StrongARM を使用した Risc PC の場合、エミュレータを動作させる際は全てのキャッシュ(命令キャッシュは除く)を停止させておく必要があります。('*Cache I' がこれを行ってくれます)
これがそのパッチです :-
REM >HostPatch REM RISC PC !65Host patch REM Obtained from comp.sys.acorn.games REM Provided by tim@spodnet.org (Tim Gladding) REM of Cambridge, England REM Tweaked to substitute ScrollLock for Break REM by arcsalt@spuddy.mew.co.uk (Darren Salt) SYS "OS_File",5,"<65Host$Dir>.!RunImage" TO t,,,,len DIM data len SYS "OS_File",255,"<65Host$Dir>.!RunImage",data FOR ptr=0 TO len-4 STEP 4 word=data!ptr CASE word OF WHEN &E3520402, &E2600402, &E3510402: data?ptr=&05 WHEN &13A0000F: data?ptr=&0E: REM key code for ScrollLock ENDCASE NEXT ptr SYS "OS_File",10,"<65Host$Dir>.!RunImage",&FFA,,data,data+len
これは BASIC のプログラムです - お好きな BASIC editor で入力して下さい。 そして filer でパッチを当てるべき 65Host を探して、このプログラムを実行するだけです。 65Host エミュレーターのファイルは Acorn の FTP サイトで見つけることができるでしょう。
!Beebit という Public Domain な BBC エミュレーターを http://www.voyager.co.nz/~mikef/bbc.htm からダウンロードすることができますが、これには著作件の関係で ROM イメージは含まれていないので、別途用意する必要があります。
6502Em という商用のエミュレーターもあります。 RiscPC 上で動作し、 Acorn の協力によって(特にゲームにおける)互換性が高くなっています。 StrongARM でも動作します。 詳しくは Warm Silence Software にお尋ね下さい。
できます。 BBC B フォーマットのディスクを読み書きできることを売りにしている、 BeebDos というユーティリティがあります。これは商用のプログラムで、以下に記したメーカーが販売しています。 :-
MicroBoss Ltd, Business Orientated Software Systems Telephone: 01255 671095 (Uk number) 3 Hadleigh Road, Frinton on Sea, Essex, CO13 9HG.
ただし、現在でも売られているかどうかは分かりません。
これより新しい ADFS フォーマットのディスクの場合、シェアウェアのディスクエディタである ANADISK が ADFS フォーマットのディスク、それも F format のディスクまで扱うことができます。 ただし、このプログラムはファイルシステムを操作するものではなく、ディスク上のセクタをファイルとして保存するものです。 Disc map およびルートディレクトリ情報はディスクの真ん中、 track 40 に保存されています。 ADFS フォーマットのディスクに保存されたデータが必要になった際の緊急的な手段として使うことになるでしょう。
拡張子によって変わってきます。
下にある一覧は、よく見かけるファイルの拡張子と、何らかの方法でそのファイルを扱うことができるソフトウェアを記しています。 そのソフトウェアが商用のものである場合は特にそうなのですが、ファイルを扱うことができても、そのファイルを扱いたい人が必要とする機能をソフトウェアが持っているかどうかを必ず確認して下さい。 またこの一覧は、あくまでも読者にとって相応しいと思われるソフトの目安を示しているだけに過ぎません。
注意:この一覧は各種のファイル形式を Acorn が利用できる形に変換するものについて書かれているのであって、その逆については一切考慮されていません。 ここに挙げたいくつかのプログラムは各種の形式でファイルを作成することもできるでしょうが、それについては一切保証しません。
あります。 Oak というメーカーが、 Windows 用に Oak-Draw というプログラムを出しています。 このプログラムを使えば Windows 上でも Acorn Draw format ファイルの読み書きを行うことができます。 商用プログラムである CorelXara もまた、 Draw ファイルを読み込むことができます。