連休を利用して、システムの移動をやってました。メインで使っているマシン(rouge)をLinux専用機にして、サブとして作ったマシン(abricot)をWindows/超漢字用にしています。
本当はNetBSD 1.5.2を載せたかったのですが、何故かインストーラの最後近くでSegmentation Fault吐いて落ちてしまいます。分かっている人ならこの後鼻歌混じりに必要な設定ファイル書いて使っちゃうのでしょうが…BSD初めて使ってみようかなーという身にとっては「もう駄目かも」という状態です。
(BSD系OSを使うというのはhacker (not cracker)になるための必須科目だと言われているようですが、門前払いを食らっている以上、やはり自分には適性が無いってことなんでしょうかと本気で悩んでいます…なーんてね)
NetBSDのfdiskではdisk label決める前にC/H/S情報を設定しますが、これをどうすれば良いか分からず、困っておりました。…が、これってLinuxのfdiskで調べた値を入れれば良さそうです(DOS上でpfdisk.exeを実行せよとよく言われますが、自分のマシンではBIOSの制限によるものかシリンダ数が1024となってしまい、これを使うとHDDの容量が8Gになってしまいます)。
仕方が無いのでSlackware 8.0を突っ込んでみたのですが…Cannaのコンパイルに失敗したり、makeのメッセージが日本語化されていたりしてどうも落ち着きません。という訳で、結局Slackware 7.1です。という訳で、自分のための覚え書き(インストールメモ)をば。
インストールディスクはA, AP, D, DES, N, TCLを選択し、menuで以下のパッケージを選択してインストールする。
aaa_base cpio floppy infozip linuxinc quota sysklogd txtutils
aoutlibs cxxlibs fsmods isapnp m4 rcs sysvinit umsprogs
apache descrypt gdb ispell man readline tar util
autoconf devs gdbm jpeg6 manpages rpm tcl wget
automake diff gettext kbd modules rsync tclx zlib
bash e2fsprog glibc ldso modutils scsimods tcpdump zoneinfo
bc egcs glibcso less ncurses sh_utils tcpip1
bin elflibs gmake libc5 netmods shadow tcpip2
bin86 elvis grep libgr pciutils slang tcsh
binutils etc groff libpng perl sndmods termcap
bison fileutls gzip libtiff pmake sox texinfo
byacc find hdsetup libtool procps strace tix
bzip2 flex ide lilo python svgalib tk
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- gcc 2.95.3のインストール: ./configure --enable-shared; make LANGUAGES="c c++" bootstrap; make LANGUAGES="c c++" install
- binutils-2.11.2のインストール
- modutils-2.4.12のインストール
- linux-2.4.17のインストール: /usr/src/linux/.config ※他のマシンでは使えません
- ネットワークカードの設定: /etc/rc.d/rc.netdevice ※National Semiconductor DP83815用です
- keymapの設定: capsとctrlをひっくり返す。 /etc/rc.d/rc.keymap, /usr/lib/kbd/keymaps/i386/qwerty/defkeymap_ctrl_caps.map.gz
- XFree86 4.1.0のインストール: /etc/XF86Config ※S3 Savage4用です
- Canna(Canna32p2.tar.gz)のインストール: 予めdic/ideo/user/Imakefileのall:をall::に修正しておく。 /etc/rc.d/rc.local
- emacs-20.7のインストール: ./configure --with-canna --with-canna-includes=/usr/local/canna/include --with-canna-libraries=/usr/lib --with-x --with-x-toolkit=athena
- rxvt-2.6.3のインストール: ./configure --enable-next-scroll --enable-xim --enable-kanji --disable-backspace-key
- kinput2-v3のインストール: Kinput2.confにあるCANNAINSTDIRの設定が必要。
- glib, gtk+, libsigc++, gtkmmのインストール: 順番があるので注意する。
- locale-ja_14.tar.gzのインストール: localedef --repertoire-map=/usr/share/i18n/repertoiremaps/charids.894 -c -f charmaps/EUC-JP -i ja_JP ./ja_JP.eucJPで作られたja_JP.eucJPを/usr/share/localeへコピー。jpでも参照できるようにシンボリックリンクを張る。
- vim-3.0 + jvim-2.1aのインストール: cp makjunix.mak MakefileでコピーしたMakefileのうち、次に示す、X11LIBDIRのように書かれた項目の先頭に付いている#を外す。
(PART 1: configuration dependend)
X11LIBDIR = /usr/X11/lib, X11INCDIR = /usr/X11/include
(PART 2-2: Select Japanese Input System dependend - generic for CANNA input system)
FEPOPT = -DFEPCTRL -DCANNA, FEPLIBS = -lcanna, FEPOBJS = fepcanna.o
(PART 3: hardware dependend - Linux 2.0.x/2.2.x)
MACHINE = -DBSD_UNIX, CC=gcc -O, LIBS = -lncurses
- mh-6.8.4-JP-3.05のインストール: 何故かconfigureの途中、"checking for broken vi"のメッセージで止まってしまうので(elvisの問題か?)このチェックを外し、viにはバグが無いことにしてしまう(書き換えの例)。"Continue make mhconfig (y/n)? [Y]"と聞かれたらCtrl-Zでshellに抜け、conf/MHを編集する。./configure --disable-jmandir --disable-apopとしてもAPOPが無効にならないようなので、conf/MHのoptions APOPをPOPに変更する。prompterを使うのは嫌いなのでeditor viを追加し、shellのfgでmhconfig以降の作業を継続する。/usr/local/lib/mh/mtstailorの設定を忘れないように。
折角Linux専用機にするんなら、ってことでビデオカードにRADEON VEではなく、昔使っていたSavage4を入れてみました。こっちの方がモニタ切替機(コンパルの電子式)とモニタ(RDT141X)との相性が良いのか、明るすぎず暗すぎずまろやかで見やすい画質です。おまけにXFree86のアクセラレーションもしっかり効きますので快適です(予備に1〜2枚買っておこうかなと本気で思うくらい)。何にせよ、環境を構築するなら気分良く使えるようにならなきゃ意味無いってもんです。
Windows/超漢字用機にはPowerColor製のGeForce2 MX400を入れているのですが、やっぱり「nVIDIAの石は安かろう速かろう悪かろう」というイメージは拭えません。性能的には申し分無いのですが、DVDの再生や3Dのレンダリングの質はRADEON VEより劣っているように見えますし、普通に画面を映していてもどことなくぼやーっとした感じです。モニタ切替え機+古めのアナログ接続型液晶ディスプレイという条件だからこうなるのかもしれませんが、他のカードも同じ条件で使っていたので不公平な比較にはならない筈でしょう。
ただ、nV1(STG2000)やRIVA 128の頃に比べればかなり良くなっていると思うし、とりあえず使う分には悪くないと思います。…とりあえず使う分には、ですが。(20:35)