31-Jul-2022
[OpenGD77のその後(6)]

13-Mar-2022の続き。releases/R2022022801のソースコードは何もアナウンスが無く21-Mar-2022にすげ替えられており、FreeRTOS他一式もバージョンが変わっているだけでなくMakefileが消えているリリースに変わっています。配布されているバイナリがソース差し替え前なのか後なのかについては、分かりません。

しばらく様子を見ていたのですが何も動きが無いようなので、Makefileの復活やpicolibc対応を加えたdiffを転がしておきます。とはいえ、おそらくGPS/衛星に関する機能による浮動小数点演算の多用によるものだと思うのですが、newlib/picolibcではバイナリサイズが肥大化してしまうためにリンクできないという問題を抱えています。

試しに多言語対応を切ってみたらnewlibを使ってリンクできるようになったものの、起動時にCAL DATA ERRORなるエラーが出て起動しなくなってしまいました。これ以上追いかける気力が失せてしまったので、今後は大人しく(クソ遅いので使いたくもない)MCUXpressoでビルドすることにします。58.2kg(19:00)

23-Jul-2022
[OpenBSDではよくある話。(7)]

前回(17-Apr-2022)書いた、printf()/bms_printf()を使ったコードのバイナリをkerextでロードしようとするとエラーが出るという問題が気になったので何かの折に調べてみようと思っていたのですが、どうやら一旦gcc-4.2ベースな超漢字開発環境に戻って考えてみる必要がありそうです。

OpenBSD-6.8/amd64を仮想マシンに放り込んで作り直した開発環境と比較することで分かったのですが、

差分は今回修正した部分のみなので、それ以外の部分については過去の話をたどってください。

reloc.lnkの修正はgcc-5.x以降を使った場合は必須になることが分かっていますが、ざっくりやっているために本当は必要なセクションまで削っている可能性があるかもしれません。

そういえば、alsa-libに対するpull-requestのお返事、未だに無いんですよね…56.9kg(08:20)

15-Jul-2022
[試行錯誤の末]

NetBSD/FreeBSDのpkgsrc/portsを参考に、OpenBSDでもビルドできるようにalsa-libを改造して、折角なのでpull-request出してみたんですが…今のところ反応なしです。まあLinux向けを標榜しているプロジェクトに*BSD勢からなんか言われましても、ということなのでしょう。

あとはalsa-plugins, alsa-utils辺りを持ってこないといけないのですが、alsa-libがどうなるかが分からないと手の出しようがありません。pull-requestが蹴られた場合はportsなりなんなりに路線変更しないといけないので、蹴るならちゃっちゃと蹴ってもらえると無駄な時間を使わずに済むのですが。

A8/A10機であれこれやるのもそろそろ厳しい感じがあって、Core i7-7700を載せたB250 MINING EXPERTを稼働させたいところですが、資金不足により未だにマシンの形としてまとまっていないのでどうにもなりません。壊れたノートPC(ThinkPad Edge E535)からHDD外して繋げるとか、そういう手段も考えないといけないかも…

Tenda SG108(8ポートGbEハブ)は秋月のACアダプタに交換し、無事復活です。57.7kg(21:20)

04-Jul-2022
[おぼえがき]

DM-1801向けOpenRTXのビルド手順。Compilation instructionsを見れば良い話なんだけど、以前見る必要があった時にサイトが落ちてて読めなかったので簡単に訳しながらメモ。なお、Debian-11(x86_64)に必要なライブラリ類とユーティリティ(cmake, meson, ninja, libusb-1.0)およびMiosix Toolchainがインストール済みであることが前提。

ソースの取得(--recursiveを忘れずに)
git clone --recursive https://github.com/OpenRTX/OpenRTX
ビルド環境の設定(一度実行すれば良い)
meson setup --cross-file cross_arm.txt build_arm
コンパイル
meson compile -C build_arm openrtx_dm1801_bin
sgl形式に変換
bin2sgl -f build_arm/openrtx_dm1801_bin -m DM-1801
DM-1801へ書き込み
scripts/gd-77_firmware_loader.py -m DM-1801 -f build_arm/openrtx_dm1801_bin.sgl

bin2sglはscripts/にあるものだとglibcのバージョンの都合で(Debian-11だと)動かないので、自分でhttps://github.com/open-ham/OpenGD77/blob/main/tools/bin2sgl/bin2sgl/bin2sgl.cをコンパイルして作るのが確実です。

書き込んで起動することはしたのですが…送受信ができるとは言い難い感じなんですがどうなんでしょうかね。

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ソースコードの更新はEasy way to pull latest of all git submodulesに従い、git pull --recurse-submodulesで。

OpenGD77 CPSのExtras→OpenGD77 Supportにある、EEPROM, MCU ROM, Flash, Calibrationの関係を知りたくなったので雑に調べてメモ。

MCU ROM (524288byte)
MCU(MK22FN512)内蔵Flash ROMの内容全体
Flash (20972152byte)
SPI FlashROM(25Q16CT)の内容全体
EEPROM (65536byte)
Flashの0x010000〜0x01ffffの範囲に対応しているようだが、完全に同一ではない
Calibration (224byte)
Flashの0x00d000〜0x00d0dfの範囲

MCU ROM, Flashだけ取っておけば大丈夫かな…と思っていましたが、このご時世では大した容量では無いので全部吸い出しておけば良い気がします。

29-May-2019に導入したTenda SG108(8ポートGbEハブ)のACアダプタが昼間に壊れたようです。ACアダプタからケーブルをちょん切ってIC-7200を動かすための安定化電源(ALINCO DM-330MV)に接続し、ハブに9Vを給電すると動作したので、ACアダプタのみの問題と考えて良さそうです。

交換用のACアダプタ(GF12-US0913)を秋月電子に発注しましたが、届くまでの間はハブが安定化電源を使うためにIC-7200を動かせません。57.2kg(21:25)