これ、JARD測定器室へSX1278なモジュールを持っていく前に作っておきたかったんですよね、RadioLib使って特定の周波数のキャリアだけ出すスケッチ。
変更申請は既に出しているんですが…それ以前に14-Jun-2020に書いた、局免に紐付いた従免のダウングレードを行う変更申請に対しても補正依頼が出ているのでそこから片付けないといけません。実は7月末に補正依頼が出ていたのを全然忘れていたのです…てへ♪
このダウングレードに対しては、移動する局に対する申請への通知書で「現在第1級アマチュア無線技士の免許証番号で登録されておりますが、今回第4級アマチュア無線技士の免許証番号に変更される申請となります。変更する必要性がありませんが、変更してよろしいでしょうか。」(原文ママ)とあり、あまり切り替えをしてほしくないようです。そして、同一のコールサインで移動する局/しない局の二局持ちの場合は、より高い級の資格で評価されている可能性がありそうです。
移動しない局への変更申請にも補正依頼の通知書が来ており、こちらは使う予定の無い21MHz未満の周波数帯を削除することが送信機の増設/取替と解釈されてしまっていました。「運用しない周波数帯を削除するだけのものである」「従事者資格の切り替えは意図的なものである」の文言を備考欄に書き、肝心の1アマ→電信級への切り替えを追加して再度送っています。
…で、LoRa/DM-1801増設の変更申請は、これも補正依頼。DM-1801に関しては何も言われておらず、すべてLoRa関連。これは通知書に書かれていた不備理由をそのままコピペします。
- LoRa変調は振幅変調を伴いませんので電波型式は「F1D」となります。また、「F1D」の430MHz帯における占有周波数帯幅の許容値は30kHzまでとなっておりますので、500kHzの占有周波数帯幅を許可することができません。
- LoRa変調を用いた無線設備の増設をご申請されておりますが、LoRaWANの通信方式を用いる場合、ネットワークサーバーに登録されたエンドデバイスでしか通信が成立しないため、秘匿性を有するものとみなされ免許することができません。また、LoRa変調を用いた別の通信方式の運用に際しましては、通信の秘匿性の有無の観点から、当該通信方式の詳細資料(通信可能な対象が限定されないか、当該通信方式の公開日・公開状況(フォーラム等で通信に必要なソフトウェア等が配布されているか等))の提出をお願いしております。上記内容について記載した資料を日本語にて作成いただき、添付の上、再度申請いただきますようお願いいたします。
(JARDの人がD1Dで出せって言ってたから折角なので500KD1Dで出したんだけどやっぱりF1Dじゃねえか…)という心のつぶやきはともかく、430MHz帯のF1Dにおける30kHz縛りはかなりキツいので、430MHz帯の申請が通ったら2.4GHz帯のモジュールで遊ぶことを真面目に考えることにします。こちらなら帯域幅を17MHzまで取れるので、多分フルスペック(500kHz)のLoRaで遊べるはず。
それはともかくとして、二番目の文言に対する書類を書くのが面倒なんですよね…何をどの程度書けば良いのか分からん、という点で。単純に、
- RFM98の制御はRadioLibあるいはarduino-Loraライブラリを使用する
- 現時点では具体的なアプリケーションの作成計画は未定のため、アプリケーション間の通信プロトコルについては記述のしようがない
- しかしRadioLibのSX127x_Transmit(RFM98はSX1278互換)にあるSX127x_Transmit.inoのような平文のメッセージをやり取りすることは検討しており、暗号化を行う意図/予定は全く無い
この三行程度の内容で通れば良いのですが。そこから更に深い内容を書けと言われてもお手上げです。まさか、RFM98(SX1278)レジスタの一覧やその操作手順まで含めた形でライブラリ(内部)の解説をせよ、なんてことだったりして…?
少なくともパケット通信(AX.25)の頃はその上でどんなアプリケーションを動かすかみたいな話は要求されなかったので、おそらくそこまで踏み込まれることはないと思いたいです。アプリケーション間の通信プロトコルまで含めて通信方式と解釈された場合、アプリケーションが開発できなければ電波を出すな、になってしまいますからね。
とりあえず、LoRa向けの書類をどうまとめるかを考えながら、従免ダウングレードの変更申請に対する結果を待っている状態です。54.85kg(20:50)