TransmetaのCrusoe、遂に出ましたね…って、もう10日も前の話になるんですが。
このプロセッサの、code morphingという技術は結構話題になっているようですが、別にx86のエミュレーションに限らず、もっと応用範囲が広いんじゃないのって思うんですが…(ていうか、今日の日記の書く内容ってことって絶対みんな気付いてるはず)
PentiumII/IIIにしろAMD-K6にしろ、内部ではx86コードを適当なRISC命令に置き換えていると聞きます。つまり、チップの内部にはそのRISC命令に解釈して実行するためのプログラムと、RISCエンジンが入っているということになるんだと思うのですが。
Crusoeの場合、CrusoeのチップそのものはこのRISCエンジンに相当する部分で、code morphingを行うソフトウェア(つまり、x86コードを適当なRISC命令に解釈して実行するためのプログラム)はチップの外に置くことができ、またそれを書き換えることができる、というものでしたよね?
ということは、別にx86だけでなく、自分の望むプロセッサに化かすことができるのではありませんか?例えば、680x0とかZ80とか…(Z80として使うのはあまりにも豪勢か(^^;)
ならば…そう、あのTRONCHIPのエミュレーションをやらせることだって可能だと思うんですよ、自分としては。さらに、sillicon ITRONのように、ITRONの機能も持たせてしまえば、強力なリアルタイムOS向けのプロセッサに仕立て上げることだってできる訳でしょう?
これで思い出したのが、ちと古いけどRenditionのV1000やV2100/2200のようなグラフィックアクセラレータでしょうか。これも一種の(画像処理用に開発された)RISCエンジンなのですが…結構ユニークですよね。ソフトウェア一つで望むままの形に変えることができるのですから。
そんなことは無いと思うんですが、もしかするとRenditionの連中は全然気付いていないのかもしれませんね、Windows以外のOSに最も近いアクセラレーターを作っているということに(でも、あそこのweb pageやニュースグループを見てるとそうとしか思えないんだよな)。もう少しWindows以外のOSに目を向けてくれればあそこまでパッとしない石にはならなかったと思うんだけどなぁ。
実に当り前のことと言えば当り前なのですが、目の前にあるパソコンっていう物だって、ソフトウェアっていう物によって色々な物に変化しますよね。それをプロセッサの世界でもやってしまおうっていうんだから、凄い時代が来たものです。
ただ一つ気がかりなことは…やっぱりマーケティングでしょうか。どんなに素晴らしい製品でも売れなければお話になりませんから(メーカーも、売れると思ってるから売るのだろうけどね)。このCrusoeが大成功してくれるといいなぁと思ってます。
えーと、私の中学の頃からの友人は今日から父親になったそうです(無事に生まれるかどうか結構心配したんですが、無事だったそうでなにより)。生まれたお子さんが幸多き人生を歩むことを願おう。