23-Nov-2019
[Radioddity GD-73A]

17日に発注を出したら20日夜に届いてしまいました。eBayやAliExpressでeconomy shippingばかり使うのに慣れてしまうと、DHLでこんなに早く届くことが逆に驚いてしまいます。

まずは全体像。アンテナが内蔵された分Retevis RT80よりは小さいものの、本体部分の大きさはあまり変わりません。重量はRT80(アンテナ装備状態)が217gに対し、GD-73Aは147g。軽いこともありかなり安っぽさがありますが、定価$80前後の安い無線機に多くを求めてはいけませんし、むしろオモチャ感を楽しむ無線機だと思います。

tpb213997.jpg tpb213998.jpg

バッテリーは上部二ヶ所のツメを押すと外すことができ、3.7V/2600mAhであることを示すラベルが貼られています。本体側にはシリアル番号とFCC ID(2AN62-GD73)が書かれたラベルが付いています。

tpb213999.jpg tpb214000.jpg

分解はRT80と比べると非常に楽です。バッテリーを外したところの2箇所と、ゴムで蓋をされた4箇所を普通の+ドライバーで外すだけ。タッピングではなくきちんとネジ受けが使われている点は評価すべきでしょう。基板の写真は20-Nov-2019で紹介したサイトにある通り、こんな感じです。

tpb213992_stitch.jpg

ある程度文字が読めるように撮ってはみましたが、AT1846S脇の2SC3356(R25)は潰れています。RT80と異なり内蔵カレンダーがあるためか、液晶接続用のコネクタ脇にバッテリー(1.8V)が装備されています。

PCとの接続はUSBケーブルで行いますが、OpenBSD-6.6では何度やってもdevice problem, disabling portとなってしまいデバイス自体を認識できません。VMware上のDebian10ではこんな感じに認識できています。


[  337.849636] usb 2-2.1: new full-speed USB device number 7 using uhci_hcd
[  338.450165] usb 2-2.1: New USB device found, idVendor=1206, idProduct=0227, bcdDevice= 1.00
[  338.450170] usb 2-2.1: New USB device strings: Mfr=1, Product=2, SerialNumber=3
[  338.450172] usb 2-2.1: Product: walkie-talkie-C7000
[  338.450175] usb 2-2.1: Manufacturer: HTMicroChip
[  338.450176] usb 2-2.1: SerialNumber: C86000886357FD716A1F2408

lsusbはこんな感じ。USB-CDCそのものではなく、亜種のようです。

購入時はv1.01のファームウェアが書き込まれていましたが、現在はv1.04が最新版です。GD-77A/E製品ページのCPS & Firmware Changelogにあるように、hotspotとの通信時におけるBER(bit error rate)を改善したとありますので書き換えておいた方が良さそうです。

ちょっと荒削りに思える部分もあるのですがJumboSPOT相手に気軽に使うには良さそうなので、どこか適当な時期にJARDの測定機室でチェックし、基準を満たしていれば変更申請を出そうかと思います。57.00kg(07:05)

20-Nov-2019
[超漢字Vのファイル変換小物で]

OpenBSDマシンにftpをしてもファイル一覧が表示されないなあと思って調べてみたら、ftpdがNLST -LFに対して正常に応答していないことが分かったので修正する必要がありそうです。どうもsrc/libexec/ftpd/ftpd.cのRevision 1.226以降で問題が起きていそうな感じ。

あと、開発用コンソールから起動するfgetコマンドがうまく動かないのは、/etc/motdのせい。でもこの程度の文章量で誤動作しないでほしい…(T-Kernel2/x86についてはテストしていないので知らない)。


(超漢字V)	    
<< START CLI >>
2019/11/20(水) 15:43:03
!! コンソールではシステム内部を直接操作できます。
!! システムに必要なファイルを削除・変更してしまうと、システムが
!! 破壊されます。十分に注意して操作してください。
[/SYS/WORK]% fget -uusername -ppassword 192.168.0.128:/path/to/filename
220 framboise.uaa.org.uk FTP server ready.
Error: TYPE: de.  With bug reports, please try to ensure that
Exit : 1
[/SYS/WORK]% 

(OpenBSD-6.6/amd64)
uaa@framboise:~$ ftp localhost
Trying ::1...
Connected to localhost.
220 framboise.uaa.org.uk FTP server ready.
Name (localhost:uaa): uaa
331 Password required for uaa.
Password:
230- OpenBSD 6.6 (GENERIC.MP) #372: Sat Oct 12 10:56:27 MDT 2019
230-
230- Welcome to OpenBSD: The proactively secure Unix-like operating system.
230-
230- Please use the sendbug(1) utility to report bugs in the system.
230- Before reporting a bug, please try to reproduce it with the latest
230- version of the code.  With bug reports, please try to ensure that
230- enough information to reproduce the problem is enclosed, and if a
230- known fix for it exists, include that as well.
230-
230 User uaa logged in.
Remote system type is UNIX.
Using binary mode to transfer files.
ftp>

超漢字Vを久々に起動したのは、また送信機系統図を書こうとしているからなんだけど…今回は予備バッテリー込みで$59.99というセールをやっていたRadioddity GD-73Aがターゲットです。とはいえ、まだ届いていません。

GD-73AはTYT MD-430のラベル替え版なのでhttp://radioaficion.com/cms/md-430/https://radio.denied.org.ua/index.php?dir=DMR/TYT%20MD-430/辺りを見ておけば分解せずに図を書けそうです。マイク→HR_C7000@24.0MHz→AT1846S@26.0MHz→2SC3356(R25)→2SK3078(UW)→RFM04U6P(WF)→アンテナという構成でしょうか。

SOTなチップの型番はSMD codebook探すよりも「丝印WF sot」等で検索した方が見つかりやすい気がします。ファームウェアをhexdumpで覗いてみるとuC/OS-IIIなる文字列を見かけましたが、Shmoocon 2016: Reverse Engineering Cheap Chinese Radio FirmwareではTYT MD-380にuC/OS-IIが載っているという話があるのでそれと関係しているのかもしれません。

HR_C7000の周辺に何もマイクロコントローラが見当たらないので、一体誰が全体を制御しているのかが非常に気になります。Retevis RT80と異なりCPSが使えなくなると完全にゴミになってしまう点が心配ですが、OpenGD77のように誰かがhackしてくれることを期待します。57.70kg(17:25)

13-Nov-2019
[MMDVMHostでDMR plusに接続する場合は]

MMDVM.iniの

の設定でok。ここで設定したAddressはIPSC2-CAN-TRBOのものですが、適当なサーバのIPアドレスを記述してください。Passwordは何を書いてあっても問題なさそうです。試しにPassword=PASSとしてみましたが、ログインできています(将来的にどうなるかは分かりません)。

接続できていると、DashboardのSTATUS、LINK-STATUSにコールサインが表示されます…というところまでは分かったのですが、RT80の電池を干上がらせてしまったので送受信については後日。

調べてみるに、DMR plusのTalkGroupの使い方はBrandMeisterと随分異なっているように見えます。Welcome to DMR Plus North Americaにあるように、TG4xxx→TG9のようにトークグループを切り替えて使うようです。トークグループの一覧はドイツ語ですが、Das inoffizille DMRplus-Benutzerhandbuchが参考になりそうです。59.05kg(18:45)

10-Nov-2019
[嫌な予感がしたので(4)]

18-May-2019の続き。

鶴川線1号周辺の家が立ち退き、鉄塔の姿が見えるようになりましたが…この鉄塔も除却されることが決まっているんですよねえ。

tpb103975.jpg tpb103976.jpg tpb103977.jpg

コンデジ(OLYMPUS SH-25MR)だと鉄塔札を撮っても全然読めないのでそのうち撮り直すかなーと考えながらこの界隈の写真を撮ってみると、八ツ沢線108号から架線が外されているのが見えました。

tpb103980.jpg tpb103982.jpg

とりあえず、八ツ沢線109号、108号、107号、105号をたどって…106号が見当たりません。

tpb103983.jpg tpb103984.jpg tpb103986.jpg tpb103987.jpg

少し引き返したら、106号は建て替え工事をやっていました。

tpb103988.jpg tpb103989.jpg

それにしても、しばらく送電鉄塔ネタをサボっていた感じがします。最後が12-Jun-2019の八ツ沢線89号の話なので。09-Jun-2019のキャタピラー上溝線はその後ちょくちょく脇を通っていますが、今のところまだ残っています。59.40kg(17:35)

06-Nov-2019
[続・JumboSPOTのファームウェア書き換え(挫折中)]

USB対応版JumboSPOTのファームウェア、手を出す前にREADME.mdのBuild from the sourcesやKnown issuesのCommon issues for simplex and duplex boardsを読んどけと言われそうですね。ざっくり書くなら

もしくは、

ということで、単純なmakeはダメです。もう一つはMMDVM_HS内でやっているUSB D+/D-信号線の設定がマズそうで、これはissueに書いておきました

最初はbootloader(generic_boot20_pc13_long_rst.bin)とmmdvm_f1bl.binの組み合わせで使っていましたが、ST-LINK/V2があるので現在はbootloader抜きのmmdvm_f1nobl.binを使っています。

Config.hはとりあえずconfigs/MMDVM_HS_Hat.hをベースに、こんな感じでやっています。

bootloaderを使う場合は、ENABLE_DEBUGを外さないとFlashROMに納まりません。また、bootloaderがUSBを使う→一旦USBを切断する→MMDVM_HSに再接続するという動作になるので、LONG_USB_RESETは追加しておいた方が良いでしょう。

出来上がったファームウェアを書き込むことで、MMDVMHostからは"MMDVM_HS_Hat-v1.4.17 20190529 14.7456MHz ADF7021 FW by CA6JAU GitID #f8d18f1"と認識されるようになりました。これでしばらくの間は、ファームウェアの調達で困らずに済みそうです。59.60kg(13:55)

03-Nov-2019
[JumboSPOTのファームウェア書き換え(挫折中)]

あまり手を出したくない領域なのですが、AliExpressでUSB対応ファームウェア書き込み済みのJumboSPOTが出回らなくなっており、今後同様の機材を調達する際に支障が出るので作業することにしました。

書き換えツールはhttps://github.com/texane/stlinkを使います。ファームウェアが適切に書き込まれたST-LINK/V2のドングルも適宜用意してください。

まず、ST-LINK/V2とJumboSPOTの3v3, DIO, CLK, GNDを接続します。次に、JumboSPOT official websiteのhow to upgrade fwにあるように、JumboSPOTのRaspberry Pi接続端子にあるpin38(GPIO20)とpin40(GPIO21)をショートさせてください。これらの結線が完了した後に、ST-LINK/V2をUSBに接続します。

st-info probeで、ST-LINKが接続され、"F1 Medium-density device"が検出されていることを確認します。st-flash read firmware-old.bin 0x08000000 0x10000でJumboSPOTに現在書き込まれているファームウェアを保存しておいてください。

これでJumboSPOTファームウェアの書き換えを行う準備が整ったので、試しにhttps://github.com/juribeparada/MMDVM_HS/releasesにあるzumspot_usb_fw.binを書き込んでみたのですが、動きません。仕方がないのでhttps://github.com/juribeparada/MMDVM_HSからソースコードをダウンロードし、ファームウェアをビルドすることにしました。

OpenBSD上でビルドしたいところですが、OpenBSD-6.6のdevel/arm-none-eabiにはlibstdc++_nano, libc_nanoが含まれていないためにビルドできません。Debian10等の、適当なLinux環境を使います。

Config.h(デフォルトはconfigs/ZUMspot_Libre.hと同じ)の設定は"MMDVM_HS_Hat-v1.4.14 20181209 14.7456MHz ADF7021 FW by BG7IYN (Build: 15:46:40 Dec 15 2018)"を手掛かりにconfigs/MMDVM_HS_Hat.hをベースにUSB対応を加えてはみたものの、USBから見えなくなってしまいました。何かまだ必要な手順がありそうです。

なお、ファームウェアの書き込みはst-flash write mmdvm_f1.bin 0x08000000で書き込みます(自動的にイレースしてくれるため、st-flash eraseは不要です)が、ブートローダを使用する場合はアドレスが変わります。

JumboSPOTのファームウェア、JumboSPOT official websiteを見るにhttp://www.taozhengbo.com/usb.binhttp://www.taozhengbo.com/gpio.binにあるはずなのですが、現時点ではGPIO版しかダウンロードできません。とりあえずhttps://github.com/acontini/Jumbospot_3-2018_USB-GPIOからダウンロードできるようですが、本家とは若干異なるようです。58.40kg(18:05)