無線機無いしあったとしてもどう変更申請書くんだよ(仕様書の和訳が要るのでは?)という状態ではあるのですが、ソフトウェアを試すことに対しては免許が要らないのでまずは手を動かしてみます。
mrefdは基本的にxlxdのコードに由来しているようなので、考え方はxlxdのインストールと似てはいるのですが、
- bash rconfigでconfigure.h, configure.mkを作成
- CXX=c++ gmakeのように使用するコンパイラを指定してからmake
- dashboard(ref-dash)を別途インストール
という流れになるでしょうか。
あまり細かいことを書かなくても分かると思いますが、rconfigは必須となる項目(M17-で始まるリフレクタのコールサインと、IPv4 Listen Addressを設定しておけば十分です)を埋めておかないとWrite configuration files and quitできません。
これを書いている時点(mrefd-0.3.6)のMakefileでは、make installで以下のファイルを配置します。
- /usr/local/etc/mrefd.{blacklist,whitelist,interlink}
- /etc/systemd/system/mrefd.service
- /usr/local/bin/mrefd
- /var/lib/m17ref ※ディレクトリのみ
OpenBSD標準のディレクトリ構成と違いますがその辺りは無視するとして(下手に変えると面倒です)、systemd用の設定ファイルを勝手に突っ込んでsystemctlを呼ぶというのは流石に面倒なのでこれは潰してからgmake installする方が良さそうです。なお、Makefileに関するPRで、mrefdの作者はDebian系以外は対応しないとコメントしていますので、systemd非採用のLinux distro(Slackware/void/Obarun)で構築する場合も注意してください。
また、/usr/local/etcに配置されるblacklist, whitelist, interlink関連のファイルはシンボリックリンクなのでこれも注意が必要です(これも意図的にこうしていると作者は言っています)。
ref-dashの設定は、xlxdのdashboard2と大体同じです。include/config.inc.php.distをconfig.inc.phpにコピーし、
- $PageOptions['ContactEmail']に連絡先のメールアドレス
- $PageOptions['IPv4']にIPv4アドレス
- $PageOptions['IPv6']にIPv6アドレス
辺りを設定すれば足ります。自分の場合、xlxdの時と同様に$PageOptions['ContactEmail']にURLを記述してこれに対応できるようindex.phpに手を入れ、$PageOptions['PageRefreshDelay']を10000から60000に増やしています。
あとは/etc/rc.localに
if [ -x /usr/local/bin/mrefd ]; then
echo -n ' mrefd'
/usr/local/bin/mrefd &
top | grep mrefd | awk '{print $1}' > /var/run/mrefd.pid
fi
|
を追加すればとりあえず動く感じです。xlxapiのようなものがM17には今のところないようなので、$CallingHome['HashFile']に関する問題も気にしなくて良さそうです(という訳で、どうやって稼働中のM17リフレクタをM17 Reflectorsに伝えるのでしょうかね…?)。
MMDVMHostは比較的Linux以外の対応に寛容なようですが、xlxd/mrefdについては塩気が強いです。今後の状況次第ではOpenBSD上での動作を諦める可能性も考えておく必要があるのかもしれません。56.8kg(19:30)